2022-06-15 Noroさんの作品
今日はAに誘ってもらってボージュ広場脇のhote de Sullyでのスペクタクルへ。すごく好きなサーカスの作品を作る人も見に来てる。ああ、パリで作品やってくれないかなあ…。
作品を見終わる。
Noroさんは回転する舞台の上での空間を彫刻するような研究された動き、存在感がとても良かった。長年ひたむきに踊ることに向き合ってこられたのだろうなということが見て取れる。
他のダンサーはせっかく近くにそういうお手本があるのに、生ぬるい訓練しかしていないように見受けられる。
例えばアクロバットの質がすごく高ければそこに訓練を全部振っているのだろうなと思えるし、道具と体の関係を見せたいと思っているならばそれなりの関係が伝わってくるはず、なのに見るべきものがあまり見いだせず、景色ばかりが美しかった。
きっと踊ること、作ることだけに集中できる環境にいるのに、どうしてこうなってしまうんだろう、そんなことをずっと考えてしまった。
音楽も、いかにもといった雰囲気を盛り込んでいる感じだが、パーカッショニストは音数が多く、歌もなぜ日本の民謡を歌うのか(それがただの「和」的なものとして受けるからなのかと邪推してしまう)あまり説得力もなく、自分だったらどういう音楽を求めただろうな…ということばかりを考えた。